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2008年5月 7日 (水)

これからの歩み

 いま、「公会計改革」という書籍を読んでいる。
なぜ公会計かといえば、今年度から行政は行政全般の各種会計分野に亘って結合会計を導入しなければならなくなったこと、そしてその導入のきっかけは財政の逼迫にある。
 要は、国、地方の区別なくその財政状態の逼迫感が政治・行政の内外から、その立て直しが緊急性をともなって切実に求められるようになったのだ。
 この改革の要点はその効率性と合目的使命の達成に他ならない。
その為に、企業会計の発生主義の採用と行政施策の連続性を担保する貸借対照表の作成がその柱となる。
 しかし、アカウンタビリティの確保だけでは改革は実行されない。
企業の経営革新が何故必要なのか、どのように組み立てれば実行されるのかを考えるのと共通の問題がそこにある。
 つまり、企業の経営革新計画の策定と実施のプロセスとは、最上位概念が違うだけで手法は全く同じといえる。
理念・使命・目標・戦略・計画はトップダウンで行い、気づき・やる気・エンパワーメントな組織(自律的行動様式化)づくりはボトムアップで行うことだ。
 ところで其々の上位概念とは、企業でいえば「利益の極大化」であり、行政の上位概念とは「民の幸福の極大化」であろう。
 いずれの課題も避けて通れない緊急性を伴ったものと認識すべきだ。
いつまであると思うな「会社と主権」だ。

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