事業承継の要素
世の中小企業に関するテーマの中心は事業承継ないしは経営承継と言われ、関連ビジネス業界を巻き込んで盛んに議論されるようになった。
しかし、ここでその議論に不定見なまま巻き込まれるとわが身の立場や状態が見えないままに漂流してしまいかねない。
承継の要素を分解して整理し、わが社の処方箋を書かないと本末転倒なんてことになり兼ねないのだ。
まず、経営は、人、組織、規模、業態、市場、特徴(強み・弱み)、ノウハウの有無などの要素別分解をする必要があろう。
次に、何から手をつけていく必要があるか、その優先順位を決めることだ。
そのチャート(海図)に基づいて実行していくことになろう。
その際に重要だろうと考えられるのがお客様(外部関係者)やとりわけ従業員にとっても受け入れられるような承継かという事だろう。これから事業を継続していこうとすれば当然の前提だろう。
また、これを支援する側の重要な要素として、その会社の実情をよく把握していて適切なアドバイスができる環境にあること、会社法ほかの実体法の理解があること、承継税制に詳しいこと、誠実な提案ができること等であろうか。
つまり資本の部の会計や税法の理解が必要なジャンルで、今まであまり体験していない分野なのだ。
まさに顧問税理士・会計士の力量が問われている。
« ジュピター | トップページ | ダッカという都市 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 事業継続(2016.03.09)
- 経営改善(経営再生)(2015.03.04)
- 経営を複眼で見る(2014.11.27)
- 経営と承継(2014.10.28)
- クロスセッション(2014.07.17)
« ジュピター | トップページ | ダッカという都市 »
コメント