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2008年11月11日 (火)

中小企業の経営革新

 以前にも触れたことがあるが、日曜日の8時25分から始まるNHKの経済羅針盤という番組。
先週の主人公は、広島県熊野町というところで化粧筆を作っている企業の社長さんだった。
今は、年間50万本生産し、世界シェアの何と50%を占めるその業界でNO.1企業なのだ。
その飛躍の切っ掛けはカナダのある化粧品会社からその高品質(プロの多くも使う)を認められ、取引の打診があったことから始まる。
取り引きの条件は納品数が毎月2千本以上であること。
 100%手作り製品をどのように量産するかが最大のテーマであったそうだ。
そこで社長は、手作業の工程を80工程に細分化し社員の技術レベルに応じた工程を割り当て量産化に成功したのだ。
 しかし、この社長の凄さはこれだけではない。
ひとつは、社員のレベルアップに応じた工程への昇格、もうひとつは、採算に乗らないが技術を磨ける製品作りと開発。
 高品質な製品づくりだけでは今の成長はなかったろう。社長の決意と工夫と社員のモチベーションを考えた取り組みこそがその成功要因ではないだろうか。
 

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