経営のヒント
昨日のセミナーで興味深い話があったのでここに紹介する。
講師は、最初に就職した会社が倒産するという経験をしたのち、東京商工リサーチで調査歴40年というプロフィールの方であった。
今は、水戸で独立してリサーチ会社を経営し、全国で講演活動もしているという。したがって、話の内容も全国版でかつ、具体的でとても示唆に富んでいたのでここ取り上げてみようと思う。
まず、「これからの経営を考えるためのキーワード」と思える言葉をその話の中から整理して列記してみよう。
1.出前
2.話題の品
3.センサーを磨く
4.切羽詰まる
以上の言葉だ。
この中で、印象的であったのが四番目の切羽が詰まるであるが、順次解説してみよう。
出前は、商品やサービスは必要とするところに持ち出すという意味であるし、話題の品とは、譬えて言うならば、コロンビヤ地方でとれるコーヒー豆を食べたジャコウネズミの糞はマニアの間ではプレミア商品なのだそうだが、これを一粒でもいい店に置いてみる。物見高いか客が押し寄せると。
センサーを磨くや切羽詰まるは、ともに経営者の姿勢の話だが、正しい切羽の詰まり方があるという。
これは面白い表現であったし、いい視点だとも思った。
人は、窮地に追い込まれないと真剣な取組はしないし、パニクッタ状態ではわれを忘れるだけだし、由緒正しい切羽が詰まらねばならない。
ところで、切羽とは、刀の鍔の歯の側についた鞘の内径に合うように作られた金属板で、刀身を鞘にガタツカセズに収めるための役割をするのだという。
つまり、切羽が詰まると刀が抜けない。
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