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2010年2月22日 (月)

質素で美しく豊かな日本

 昨日、久しぶりに「逝きし世の面影」を読んだ。
幕末から明治初期の民衆の風俗を西欧の外国人達の目を通して描いた本だ。
日本の民衆は貧しいが清潔で礼節を知り、田畑には雑草が一本もなく美しい田園が広がっていると驚嘆している。
日本の民衆は貧しいが、産業革命に始まる軽工業化の進んだ欧米のスラム街のような貧困は日本には存在しないと。
 今、日本は縮みのなかにいる、GDPは中国に抜かれそうだし、景気は悪い、将来の展望も見えない不安のなかにいる。
 現代人が忘れ去ってしまった古き日本人に思いを馳せるのも悪くは無い。何が豊かで美しく独創的でエキゾチックで世界を魅了できるのか考えるいい時期にいると思う。
 西欧先進国や新興国の歓心を買うばかりが能ではない!

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