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2011年5月25日 (水)

IFRS

 昨日、IFRS(International Finatial Reporting Standard)についての研修を受けてきた。IFRSとは「国際財務報告基準」といい、企業が決算を報告する際に適用される世界共通の「会計基準」のことである。
 企業活動や投資活動が世界的規模で展開される時代に相応しい国際的に共通の会計の「物差し」を決めようとするもので、EUではすでに適用されているし、日本の企業の中にもすでにこれに拠っている企業も出てきている。
 嘗ては、FASB(Finantial Accouting Standard Board)と云うアメリカの財務会計基準審議会がつくる会計基準が世界のスタンダードであった。今は、IASCやIASB(International Accouting Standard Board)などの国際機関のつくる基準に収斂しようという動きが主流である。
 そう云う意味で会計の世界も、嘗てのようにアメリカンスタンダードが世界のスタンダードと云う時代は終わろうとしている。
 ところで、この議論の対象は上場企業の連結決算に適用されるもので個別財務諸表の作成のための基準ではない。
 ただ、連結の対象になる子会社や関連会社は「国内基準」と両方の情報を必要とする。中小企業の会計基準との関係や税務申告との調整も課題の一つである。
 連結に関係ない中小企業の大半は無関心であるが、これからの「日本基準」や「中小企業の会計基準」にも影響が出てくる可能性がある。これから、金融庁や関係機関の動向を注視する必要がある。何故ならば、中小企業を取り巻くステークホルダーはより厳密で厳格な財務情報を求めているからだ。
 また、後日変化があれば報告しよう。

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