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2011年8月30日 (火)

神聖ローマ帝国への旅 2

 神聖ローマ帝国は今で云う中央ヨーロッパに当たる。EUの母体となった地域でもある。古代ローマ帝国中期より宗教、取り分け、キリスト教と国体は関係を深めている。政治は宗教の権威を利用するし、宗教は利権の保障を政治に求めるのだ。中世ヨーロッパの各国の国王や皇帝の載冠式には必ず教皇や大司教が冠を授ける。
 選ばれし者は権威や象徴を必要とする。かれら国王や皇帝の立場は東洋のそれとは違って、天の啓示やその天孫の血筋に由るのではない。選ばれし者、乃至は、闘争勝者がキリスト教の権威のもと国王と為る。
オランダのハーグには国際司法裁判所が、ブリュッセルにはEUの本部がある。そこに国民国家でない連邦制国家のDNAが潜んでいるような気がしている。

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