これからの会計事務所の経営
十年前に比べて、国内の事業所の総数が80万事業所程減っている。この傾向は続いているからこれからも中小企業経営の環境は決して明るくない。と云うことは顧問先の多くが地域の中小企業であることからも会計事務所もまた構造不況業種の一つと云える。
それが証拠に、国内の主要都市では限りない顧問料引き下げの仁義なき戦いが始まっている。此処もまたデフレ最前線である。
中小企業の経営戦略としてコスト集中(コストカット)が採れないのは自明の理である。それでも際限のない値引き競争に走るには理由がある。差別化できないサービスで戦えば競争要因は価格しかない。
これからの会計事務所の存在理由は中小企業はじめ企業経営者にとって有用な情報や支援が出来るかどうかで決まる。どんな不況でも企業はなくならない、限界企業が市場から退出を迫られるだけなのだ。元気で成長余力のある企業に専門家として、その相応しいサービスが提供できる事務所だけが生き残るのである。
« 創立25周年と云うこと | トップページ | タートルのように! »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 事業継続(2016.03.09)
- 経営改善(経営再生)(2015.03.04)
- 経営を複眼で見る(2014.11.27)
- 経営と承継(2014.10.28)
- クロスセッション(2014.07.17)
コメント