成熟
今朝、通勤途中の細い道で先を行く老人が近づく車の気配もものかは、悠然と歩行を進める姿を見て若い頃に感じた大人への憧憬が幻想であったとつくづく思う今日この頃である。
若いころ、大人や老人が泰然自若と振る舞う様を見ていて憧れと共に畏敬の念を抱いたのは本当の話だ。が今、私がその世代になってみて、その大半のことが幻想であったと解った。動きがゆったりして見えるのは筋力が衰え、関節が固く、視野が狭くなっているためである。発言にゆとりがあり、含蓄深く聞こえるのは、過去の体験からくる余裕と頭が早く回らないからであり、大凡の顛末を知っているからである。
シニア層が豊かで余裕をもって生きているように見えるのは幻想である。世の中のゴミにならないように頑張りたい。
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