奇跡が
実は年初に長く患っていた母が天寿を全うした。93歳の死因は老衰、この上ない大往生だし、向後の憂いもなく子供全員に看取られて眠るように将に眠るような往生際であった。看取るほうも憂いなくその死を受け入れられたし、同居の妻も泰然として事実を受け止めている風でもあった。私も長いこと同居した妻の思いが知れて肩の荷を下ろした風情がなんとも愛おしかった。告別の日、斎場でお骨になってセレモニーホールを後にししようとしていた玄関でそれは起こった。にわか雨が晴れた空にそれもうちの事務所の屋根から虹がかかっている。目撃した誰もがこの感動に涙している。母は虹に乗って将に今昇天したのだ。
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