積年の友人が無くなった。9月26日関係先のクライアントからの報告で知ったのだが、早すぎる死だったし、がんにり患していたこともそれで知った。67歳であった。
彼との馴れ初めは父の登記時代の顧客で、家内が法人担当で彼女の方が先に面識が有ったのだ。法人設立のプランが有り、相談に乗ってくれる税理士を探しているという。
家内の紹介で初めて接見した、最初の印象はあまり芳しいものでなかったが、彼の構想に乗ってみることした。会計事務所にとっては必ずしも歓迎されたクライアントではなかったが、彼の夢に賭けてみようと思った。社会正義を行う、弱者救済、正常な取引慣行の確立と私の好きなフレーズが並んでいるのも気に入ったからだ。
数年の雌伏の時を経てこの会社はブレークした。世の中にオンリーワンの優良企業に育った。クライアントであることがわが事務所の誇りにもなった。
上場を目指したものの障害が有ってM&Aで会社を売却して勇退の道を歩んでいた。いくつかの事業プランにも参画してクライアントの紹介も幾つかあった。「税理士を使い倒した」と自慢していたと聞いたが決して悪い気はしなかった。使い倒してくれて有難うと謂いたい。
本人に直接言える機会は永遠の訪れないのだ!聞くところによれば、妻のひざ元で亡くなったという。私も知っているが、家内の膝は暖かいのだ。近いうちに弔問に訪れるとしよう、赤いバラをもって!!
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