世間が悪い
昨日、老齢の夫婦が相続の相談に訪れた。夫婦合わせて億を超える資産があり、やがて訪れる相続に際して、良い対策がないかと相談に訪れたのだ。
大半が預貯金と上場株で取り分け上場株は配当利回りの良い株を選択し年金収入の足しにしていると謂う。もうこれは立派な相続対策の一環だし、今後いずれかが病気やケガで施設の厄介に為ったり、介護が必要になる時の貯えとして財産のポートフォリオの申し分なく余計な対策など必要がないと謂ったが、どうも納得がいかないらしい。寧ろ、二次相続時の分割がスムースに行くように遺言書を残すことを勧めた。
世間では相続税が出る程財産があれば相続税対策が必須との思い込みがあるようだ。人にそう思わせる程事前対策を考えないのは馬鹿だとの思い込みがあるようだ。
人は相続税対策をしないで税金を払うのは馬鹿だという風潮は如何なものか。一昨日、千葉西税務署を表敬訪問した際に見た玄関の掲示板にあった子供たちの納税標語が虚しく見えたのは私だけではない筈だ。
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